津山公演「Ricca-立花-」

私の故郷、津山で演奏させていただきました。

10年ぶりくらいにご一緒させていただいた大先輩、阿部一成さん
安定感がありマルチな才能を持つ頼れる後輩、前田剛史さん
そして、透き通るような歌声を持つ奄美の歌姫、里アンナさん

最高のキャストで臨まさせていただいた和楽器カルテット「Ricca-立花-」公演は、満席のお客様に迎えて頂き、おかげさまで盛況のうちに終えることが出来ました。
出演者を代表して、今回の公演に携わって下さった全ての方々に御礼申し上げます。
また私事ではありますが、鼓童を離れても変わらず応援してくださる方がこんなにもたくさんいてくださるということがとても嬉しく、心強く、ただただ感謝の気持ちでいっぱいです。


少し内容をお話しさせていただくと、
一幕は集中力と体力がいる内容でした。
序盤はそれぞれの持つ音を丁寧に丁寧に紡いで、劇場空間ならではの音の力を大切にしました。
一成さんの笛、剛史の太鼓や効果音、アンナさんの声、一つ一つの音が素晴らしい。
その後は私が体力の続く限りドカドカと太鼓を叩き、後半にかけてはコミカルな内容もありましたが、実は技術的にはなかなか難しいこともやっております。

二幕はガラリと雰囲気を変えてのトーク&セッションコーナー。
お客様とも近い距離で4人でおしゃべりをしながら、それぞれの地域の民謡を聴いていただいたり、アンナさんがNHK大河ドラマ、西郷どんのオープニングテーマをアカペラで歌ってくれたりとサービス満載です。
普段ここまで舞台でしゃべることもないので、実はこのシーンが今回一番の不安要素でもあり挑戦でもあったのですが、とても良い雰囲気だったのではないかと思っております、、、津山スペシャルですね。

アンコールではアンナさんのMCから600人全員が立ち上がって曲に合わせて自由に踊ったり、手拍子をしてくださったりして大いに盛り上がり、舞台上から見る景色も圧巻でした。
「津山のお客さんたちは普段控えめなのであんな光景は見たことがない」という嬉しいお言葉も頂きました。

主催のHARUKUさん、制作の津山朝日新聞社をはじめ本当にたくさんの方が応援してくださり公演を実現してくださいました。
美咲町の北区民館さんも広くて快適なリハーサル場所を提供してくださいました。
照明さん、音響さんも、私の無理を聞いて下さり開演直前まで休憩もせず微調整を繰り返してくださいました。
舞台監督の松岡さん、松下さんは私の太鼓の師匠の方々ですが、全力で公演を進行してくださいました。

私はどちらかというと、田舎育ちで、田舎コンプレックスな人間ですが、今回は本当に津山をあげて応援して下さったのではないかと感じるくらい皆さんが公演を盛り上げてくださり、出演者が口々に「津山本当に良い町だね、また来たい」と言ってくれたことが何よりも嬉しく、誇らしくも感じております。

出演者でもありホスト側でもあったので、もはやどこにお礼を言ったら良いのかわかりませんが、皆で喜びを共有できたこと、この上なく幸せな時間をありがとうございました。

またこのメンバーでも再演が出来ることを私自身も楽しみにしております。

新聞にも公演前から特集を組んでくださり、連日のように掲載してくださいまいした。
実は津山は肉の町、お肉がこんなにも美味しいということも今回知ることができ、改めて魅力も再発見です!

masayuki sakamoto